「紅いシマウマ」自強号・EMU1200系
[2010年5月]
自強号用電車の2形式目として登場したEMU200系に、2003年頃に更新改造を施して誕生したのがEMU1200系です。オリジナルは南アフリカ製ですが、改造工事は台湾で行われています。その独特の塗色から、台湾の鉄道ファンから「紅斑馬 (紅いシマウマ)」と呼ばれています。
新竹駅に到着した、基隆ゆき・自強号1020次。更新改造での外観上の大きな変更点は、正面の非貫通化、乗降扉の増設と自動化、行先表示のLED化、などです。それにしても、強烈な個性を持った顔つきです。
シートは、一部の車両で新型に換装されているとの話ですが、この車両は従来型をそのまま使用している様子。あまりリニューアルされたようには見えない車内です。目立つのは、貫通扉の自動化 (タッチセンサー式) と、LED式車内表示器の設置くらいでしょうか。
桃園に到着。台鉄のホーム高床化に伴って、乗降口のステップが1段になったのも特徴の一つです。
旅程の都合上、わずか30分の乗車で、このEMU1200系とはお別れです。わずか3編成の希少車両ですが、しばらくは活躍が見られることでしょう。